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2013/03/16

3月4日・5日に、作品の撤去作業を行いました



3月4日(月)に、屋上とあずまやの両方の作品の撤去作業を行い、作品は目に見えるところからなくなりました。3月5日(火)にはあずまや横の基礎撤去作業も終了し、作品があった場所は元の通りにもどされています。



庭のあずまや横に立っていた彫刻の、右足を支えていたボルトのワッシャー。土踏まずの部分でワッシャーが露出しないように、端を斜めに削り落としてあります。










屋上作品の撤去作業:建築上の制限で一カ所に重さを集中できない屋上では、広い面積に総計900Kg近い重量をかけた基礎を作っていました。その突端に、ボルトで固定されていた彫刻。3月4日に作品を基礎から抜き、基礎も解体です。










あずまや横の撤去作業:あずまや横の彫刻設置では、彫刻を水平に、かつ地面にごく自然に立っているようにするため、様々な厚さのワッシャーを組み合わせて、足を支えました。













基礎から抜かれた作品の足裏:右足先端に近い方が、先ほどの写真のワッシャーです。












ボルトを抜いた後の足の裏:この穴の内部にはボルトの山が切ってあり、長いボルトをねじり入れて彫刻とボルトを固定し、ボルトを基礎に落とし込んで止めることで、作品が固定されています。












彫刻が現れる前の風景と、記憶の中の彫刻があったときの風景と、撤去されてもとに戻ったはずの風景。もとにもどっただけのはずなのに、なにかが違って感じられます。彫刻があったときにははっきり見えていた周囲の風景が、今はぼんやりかすんで見えるような気もします。

ゴームリーの彫刻と過ごした201日間は、本当に素晴らしい時間でした。

葉山までお越し頂いた皆様に、心から御礼を申し上げます。
ご来場いただきありがとうございました。(M.L)(N.H)



◆作品公開日数 201日(2012年8月14日〜2012年3月3日)
◆観覧者総数(推定)42,725人

2013/01/17

葉山・雪景色


「館長が案内する神奈川県立近代美術館 3館ツアー」の翌日の1月14日(月)、うららかな日差しに恵まれた前日の天候から一転、関東地方は10年に一度とも言われる大雪に見舞われました。例年ですと、雪が降ったとしてもうっすらと積もるくらいの葉山も、みごとに銀世界に。
前日のツアーで館長が「雨や嵐の中のゴームリーの彫刻は素晴らしい」「様々な天候の中でゴームリーの彫刻を見て頂きたい」と語りましたが、まさかここ日本で、あまり雪が積もらないここ葉山で、『雪の中のゴームリー彫刻』が見られるとは思いもよりませんでした。
Facebookでは先に1枚だけアップしていましたが、改めてこちらのブログでは美術館の学芸員たちが撮影した写真をご紹介いたします。雪の中のゴームリー彫刻、とくとご覧ください。(N.H)


©Antony Gormley

©Antony Gormley

©Antony Gormley

©Antony Gormley

大雪から一夜明けて。澄み切った空気の中、素晴らしい富士山が姿を現しました。 ©Antony Gormley

大雪から一夜明けて。 ©Antony Gormley




2012/12/01

ゴームリー氏来館イベントレポート

アントニー・ゴームリー氏とTWO TIMES
©Antony Gormley,Photo ©Ryo Fujishima

柔らかな秋の日差しと、さわやかな晴天に恵まれた11月4日(日)、本プロジェクトの作家アントニー・ゴームリー氏が神奈川県立近代美術館 葉山に来館し、終日、葉山町の方々や来館者の方々と交流する関連プログラムが行われました。同日開催されたイベントの写真とともに、葉山を訪れたゴームリー氏の1日をご紹介いたします。

1. 9:30〜 「葉山町の方との町歩き」
                     Photo ©Ryo Fujishima

美術館の近隣にお住まいの有志の方の案内で、館長や担当学芸員らと共に美術館周辺を散策しました。
Photo ©Ryo Fujishima









美術館前のバス通りから一歩足を進めると、緑にかこまれた小道や、かつての別荘の名残を残す家々など、どこか懐かしい雰囲気が漂う景色が広がります。
Photo ©Ryo Fujishima








町の方だからこそ知る葉山の風景にゴームリー氏も大変心を惹かれた様子で、しきりにカメラのシャッターを切っていらっしゃいました。









2. 11:00〜「〈報道関係者向け〉作品解説ツアー」

葉山町 山梨崇仁町長とゴームリー氏
Photo ©Ryo Fujishima
町歩きの後は、報道関係者向けの作品解説ツアーを行いました。初めにゴームリー氏から作品のコンセプトについて詳細なレクチャーがあり、その後実際に美術館の庭に出て、作品を前にして質疑応答が行われました。
このツアーには、抽選で選ばれた葉山町在住の方々の他に、プロジェクトの後援を頂いている葉山町の山梨崇仁町長、畑中由喜子町議会議長、豊田茂紀教育長らも参加されました。

「こういうプロジェクトは沢山行っているが、どんな場合でも法律や地域のルールなどとのすり合わせは必要。町との対話は大切なことだ。今回、海辺設置が実現しなかったのは確かに残念ではあるが、対話は必要な事だ。今の(海を望む庭に立てられた彫刻の)場所も気に入っている。」とゴームリー氏。









3. 13:30〜 「講演会『Antony Gormley ”ON TIME”』」
Photo ©Ryo Fujishima

Photo ©Ryo Fujishima

Photo ©Ryo Fujishima
熱気溢れる満席の会場の中、ゴームリー氏による通訳を介しての約1時間の講演となりました。

「絶対に確かなのは『我々が確実に知っていることは何もない』ということだ」
「立っている姿勢の彫刻を『動かないもの』と見るだろうが、実は、地球規模で言えば自転の速度で、さらに言えば公転の速度で、さらには銀河系の動く速度、もっといえばビッグバン以来膨張し続けている宇宙のすさまじい速度で、動き続けている。『距離感』を遠くにとってみると、様々なことが見える」

など、作品に端を発しつつ、ご自身の世界観を含めてお話しくださいました。
その後、会場から寄せられる質問に対して40分近くに渡り、丁寧にかつ誠実に回答いただきました。


















4. 15:30〜 「作家交流会」
Photo ©Ryo Fujishima

Photo ©Ryo Fujishima

Photo ©Ryo Fujishima
 講演会の後は美術館の中庭で作家交流会が行われ、残念ながら講演会の定員に入りきれなかった方々も含め200名を超える人にお集まりいただきました。
























Photo ©Ryo Fujishima






ゴームリー氏による挨拶の後、皆で海に面した庭まで下りていき、作品を前にゴームリー氏の作品解説に聞き入りました。
作品解説ツアーに参加した方々から次々と質問が飛び交い、講演会に続き活発な質疑応答が繰り広げられました。
Photo ©Ryo Fujishima










Photo ©Ryo Fujishima
作品解説の時間は、ちょうど一色の海に陽が落ちていく時間帯にも重なり、ゴームリー氏はいたくその風景に感動されたようで、「今日はありがとう、お天気まで歓迎してくれてとても嬉しい」
「午前中に葉山の町を歩いて、細い道や木の間を歩いたり、古い家が残っているのを見た。海と町の同居する環境が素晴らしいと実感した。この場所でプロジェクトが出来たことが本当に嬉しい。」と繰り返しお話されていました。
Photo ©Ryo Fujishima
























10月から11月にかけて、ブラジル、アメリカ、香港という強行なスケジュールを経て日本に来日したゴームリー氏。東京での大林賞授賞式に出席した後葉山に滞在されましたが、早朝から分刻みで行われたプログラムに笑顔を絶やさず、積極的かつ真摯に来場者の方と向き合う姿勢に、非常に感銘を受けました。
ゴームリー氏の来日を経て、12月からはプロジェクトの関連プログラムが本格的に始動します。ゴームリー氏の「TWO TIMES」の世界観を体験しに、ぜひご来館ください。



【番外編】

超がつくほどハードなスケジュールをこなすゴームリー氏。分刻みでスケジュールが進行する中、ご自身の彫刻近くにあるあずまやで海を眺めながら昼食中。
波の音を聞きながら、自ら制作した彫刻と同じように海のかなたに目をやり「この美しい光景をもっとずっと見ていたい」と話しておられました。


Photo ©Ryo Fujishima



ゴームリー氏は、ご自分のカメラで葉山の自然を逐一撮影されていました。
こちらはご自分の彫刻を背後から撮影中です。
Photo ©Ryo Fujishima







終日に渡り、見事な姿を現していた富士山。美術館の中庭から、葉山ならではの風景をパチリ。




Photo ©Ryo Fujishima






旧知の写真家の安斎重男氏と、友人でもある彫刻家の舟越桂氏と。再会を喜び、和やかな談笑のひと時を過ごしました。

Photo ©Ryo Fujishima








2013年2月に「TWO TIMES」の関連プログラムとして、ワークショップを行う彫刻家の西雅秋氏と。
海に面したゴームリー氏の彫刻と並んで、西氏の漁船から型をとって制作した作品《大地の雌型より》が展示されています。
「お隣さん同士だね」と会話も弾みました。

(M.L)(N.H)



2012/10/27

"一色かいがん子ども会"のハロウィンイベント


10月31日のハロウィンに向けて、この週末は様々な場所でハロウィンイベントが開催されていたことと思います。
ここ葉山でも、10月27日の土曜日に美術館周辺の子ども会が企画するハロウィンイベントが開催され、独創的な仮装に身を包んだ沢山の子ども達やご父兄の皆さんが美術館に遊びにきて下さいました。いつもと違うTWO TIMESの様子をどうぞご覧ください。



ハロウィンスタンプラリーのチェックポイントとなったゴームリーの彫刻は、子ども会役員の方が手作りで制作された帽子とマントに身を包み、ハロウィン仕様に変身。足や顔に柔らかいモール素材で出来た蜘蛛まではりつき、本格的な仮装の完成です。

















思い思いの仮装に身を包んだ子ども達に囲まれたゴームリーの彫刻。完全にハロウィンの雰囲気にとけ込んでおります。










チェックポイントを訪れた子ども達の「トリックオアトリート!お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」の声に応え、美術館のスタッフがお菓子を配ります。
ちなみに、美術館のスタッフが頭にかぶっているのは、10月21日まで開催されていた「ビーズ・イン・アフリカ展」ワークショップで作られた『つぶつぶ仮面』です。




お菓子の配布が終了すると、役員の方が作成した美術館にまつわる三択クイズ大会の始まりです。
クイズの例を少しご紹介すると...
Q.この彫刻を作った人は誰でしょう??
Q.みんなが夏休みに見に来た展覧会の名前は??
Q.11月3日からはじまる展覧会は誰の展覧会でしょう??
Q.この彫刻には兄弟が居ます。どこにいるでしょう?
などなど。お分かりになりますか?




クイズに正解すると、追加でお菓子が貰えます。
クイズの結果は、全員が全問正解でした!
素晴らしい!











最後に、ハロウィン仕様のゴームリー彫刻と一緒にみんなで記念撮影です。彫刻がどちらにあるかおわかりでしょうか?完全に溶けこんでいますね。











[番外編]
オズの魔法使いのドロシーの仮装をされた子ども会役員の方との記念撮影。この方がゴームリー彫刻の衣装を制作してくださいました。
約190cmの長身にフィットするステキな衣装、本当にありがとうございました。













ハロウィンイベントも終わり、11月4日(日)のゴームリー氏の来館まで1週間となりました。同日午後3:30から、どなたでもご参加いただける作家交流会を美術館中庭で開催します。前日11月3日(土)からは新しい展覧会「桑山忠明展 HAYAMA」もスタートしています。
お誘い合わせの上、ぜひ遊びにいらしてください。(N.H)

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「ゴームリー氏を囲んで ― 開催記念 作家交流会」(申込不要)

アントニー・ゴームリー氏の来館を記念して、交流会を行います。どなたでもご参加頂けますのでぜひお越しください。
◆日 時:2012年11月4日(日曜)15時30分-17時
◆会 場:神奈川県立近代美術館 葉山 中庭(雨天の場合は講堂)
◆主 催:神奈川県立近代美術館
※申込不要、参加無料
※通訳あり(英→日)
※来年3月公開予定の本プロジェクトDVD製作の為、当日の模様を撮影・録音いたします

2012/09/27

プロジェクト記録写真1(撮影 山本糾氏)

                                           ⓒAntony Gormley,PhotoⓒTadasu Yamamoto
本日から何回かに分けて、写真家の山本糾さんが今回のプロジェクトを撮影された写真をご紹介して参ります。
こちらは美術館の散策路から屋上彫刻を見上げたショット。松の枝ごしに屹然と立つゴームリー彫刻の眺望は、本プロジェクトならではの光景です。

美術館の散策路は建物を取り囲むように設置され、道すがら、葉山の美しい海を望める東屋や自然豊かな松林を抜けながら、常設展示の彫刻作品もご覧いただけます。

こちらの散策路は、美術館の建物が閉館した後も駐車場の閉門時間までご利用いただけますので、朝や夕方のお散歩にぜひお立ち寄りください。(N.H)

美術館 開・閉門時間 (本プロジェクト観覧案内ページ)

2012/08/30

美術家の若江漢字さんが来館されました

                               ⓒAntony Gormley

美術家の若江漢字さんご夫妻が、ご友人の作家シモン・パシエカさんのご家族とともに来館されました。

2012/08/26

写真家の山本糾さんが来館されました

                                                      ⓒAntony Gormley


今日は、プロジェクトの記録写真の撮影に写真家の山本糾さんが来館されました。
本日で2回目の撮影となりましたが、炎天下の中、朝から夕方までほとんど休みを取らずにゴームリーの彫刻と対峙するお姿は、さながら作家同士の対決の場を見ているようでした。

くしくも本日8月26日は、一色海岸海の家の最終日であり、ご近所の森山神社のお祭りの日でもあり、現在開催中の「ビーズインアフリカ展」ワークショップの日でもありました。
美術館を訪れる来館者の方々に混じって、海水浴帰りの方や、祭り囃子をBGMに御神輿と担ぎ手の方々が美術館の駐車場で休憩されるなど、葉山の夏の終わりの風景を凝縮した、それはそれは賑やかな1日となりました。

今日を境に、一色海岸は真夏の名残とともにゆっくりと静かに秋の訪れを待ちます。
山本糾さんには、これからも刻々と変化する葉山の季節とゴームリーの彫刻を撮影していただく予定です。こちらのブログでもまたご紹介していこうと思います。(N.H)

2012/08/24

富士山とゴームリー・夏

                                                                                                         ⓒAntony Gormley


葉山にお住まいの方やお詳しい方はよくご存じですが、葉山という土地は、海越しに富士山が裾野まで眺められる絶好の観覧スポットです。
夏場は、夏雲やもやに包まれてなかなかその姿を見ることができませんが、秋から冬の季節に入りますと、その神秘的で雄大な姿を現してくれる回数も多くなります。
冷たい空気の中、葉山の美しい海とともに眺める富士山は格別の風景です。葉山が多くの人々によって大切に守られ、愛される理由のひとつが、この景色に込められていると感じます。

こちらの写真は、美術館のスタッフが撮影した昨日朝の写真。真夏の季節には珍しく、雲間に富士山が姿を現してくれました。ゴームリーの彫刻と富士山。このプロジェクトならではの光景です。

「今年の夏は富士山がけっこう見えるなぁ」と、この土地に長く住んでいる美術館の警備の方がぽつりと呟いておられました。(N.H)